タイの絵本や子育てに関する本の出版社「サンドクロック出版」さんは絵本の新刊が出るたび事務所に郵送してくださいます。
砂時計のロゴが入った箱を開けると、C.S.ルイス氏(ナルニア国物語作者)の言葉が目に入ります。
ーChildren are not a distraction from more important work. They are the most important work. ー
『子どもは重要な仕事から気を紛らすためにあるのでなく、子どもにかかわることこそが最も重要な仕事なのだ』
約100年前、まだまだ子どもの権利がおざなりにされていた時期に、子どものための質の高い物語を創作した作家さんの強い意志を感じ、毎回背筋が伸びる想いがします。
また絵本とともにこの言葉を贈ってくださるサンドクロック出版さんがマレットファンの活動を応援してくれていること、共にタイの子どもたちの学び、育ちの環境をよくしようとする仲間のように感じ、活動の大きな励みになっています。
サンドクロックさんは7年ほど前から日本の翻訳絵本を多く出版し子育て世代から好評を得ているタイではまだ新しい出版社です。
オーナーさんは小さなお子さんを育てるお母さんで、子どもと母親から親しまれる出版社になりたいと設立されたそうです。マレットファンとの関わりは7年前に絵本のイベントにお子さんと共に参加してくれたことがきっかけでした。それ以降、活動に賛同し応援してくださるようになったのです。
コロナ禍前後で絵本の出版数も増えているタイですが、全国どこでも同じように絵本がみられるわけではありません。
教育、しつけのためだけでなく、子どもが楽しめる絵本が多く出版されだしてきている今、マレットファンとしては各地の公共図書館や教育施設での絵本普及を目指し活動を模索していきます。