6月初め、バンコクから車で2時間ほどのペチャブリー県の村の小学校に行ってきました。
幼稚園から6年生まで全校生徒が40人、先生・スタッフが10人の小さな学校です。
※タイの公立小学校には幼稚園の2~3年のクラスが付属で設置されていることが多いです。
バンコクのテコンドー教育センター『JUNBI』さんが企画した本校との2泊3日の交流合宿の中で図書館リニューアルを課題とすることになり、マレットファンはアドバイザーとしてお声がけいただきました。
本校では図書館はあるものの、本も設備も古く使われていないとのことでした。
これを受け『JUNBI』さんは約3か月前から広く寄付を募り、絵本、児童書400冊、棚および机などの必要な物品を揃えました。
初日は交流イベントとして、テコンドー教室とマレットファンは絵本ワークショップを開催し、全校生徒と『JUNBI』からの参加小学生20人が同じ会場で遊びました。
2日目はいよいよリニューアル作業です。本校生とJUNBI生の混合チームで手分けして、絵本の登録(一部)、棚の組立作業、図書館のルール表づくりなどをこなします。
朝から午後にかけて3時間ほど、集中しながらもワイワイと楽しげな作業姿があちこちに広がっていました。
午後2時には、図書館のリニューアルに加え、別校舎にある幼稚園の教室に図書・おもちゃコーナー設置も無事完了し、子どもたちに実際に利用してもらいました。
きれいな図書館になった、疲れたけど楽しかった、仲良くなれてうれしい、などの声が最後の振り返りで聞かれました。子ども、先生、スタッフみんなでつくった図書館、長く使われることを願うばかりです。
マレットファンが目指す子どもたちがよい本に出会うための環境づくりに参加できたこと、お声がけいただいた『JUNBI』さんに心より感謝しています。
タイの学校制度の中で図書館設置は義務であり、ほぼ全校に設置されています。
ただ図書購入・設備費が不足し整備できず、図書館が機能していない公立校は多くあります。
より多くの子どもたちがいろいろな本にふれるためには幼稚園、学校に最低限のタイトルが配置されるようになることが早道です。
今後、地方の学校や公立図書館のリニューアルのお手伝いが出来るように広報面でも工夫をしていきます。