1月、2月の「えほん展」延期のおしらせ

おしらせ
 1、2月に予定していたタイ北部3県(ピサヌローク、チェンライ、パヤオ)でのえほん展はコロナ感染の拡大を受けて中止、延期となりました。

 写真は、くたびれた本を修復、新しい本にブックカバーをしているところです。一番くたくたになっていたのは、どこでも大人気の恐竜の本たちでした。

 丁寧に1冊ずつ確認できるよい機会、次回の活躍を願いつつページを開いています。

 ギップ(左)が手にしているのは昨年から相次いで出版された「14ひきのねずみシリーズ(童心社/いわむらかずお作)」です。日本のロングセラー絵本で親子で読み継がれている本作、タイの子どもたちにも好評です。14ひきが森で暮らす細かな描写を目で追いかける姿がマレットファンのえほん展でもよく見られていました。これ以外にもこの一年で日本の絵本が続々と翻訳され出版されています。また、ご紹介していきますね。

タイの感染状況について

昨年末よりバンコク隣接県サムットサーコンの工場にて大規模クラスターが発生し、県内工場の一斉検査や移動制限など対策がとられてきています。

感染が広がっていた隣国ミャンマー(ビルマ)からの移民労働者が働く工場地帯での発生であったために、入国制限期間中に違法に入国をさせていたタイ人仲介者に批判が集まりました。またタイ全国に多く暮らすミャンマー(ビルマ)移民の方に対する入店拒否などの排除行動、ネット上での誹謗中傷が起こる事態となりました。

当県だけでなくバンコクおよび周辺県においても感染が確認され、それらの感染拡大地域においては1月末までの休校措置、店内での飲食可能時間の制限、大規模集会の制限などの対策がとられています。

タイでは昨年半ばから国内感染が抑えられ、1日の感染者数が1ケタの期間が続いていました。商業、教育施設が通常通りに動き出し、各種イベントも再開され、順調に暮らしがよくなってきているという安心感が漂っていた状態からの、クラスター発生による数百人規模の感染のニュースにショックと不安が一気に広がったようでした。

『マレットファン』でも9月ごろからバンコクおよび地方でのワークショップ、絵本展と活動を再開し、ようやくこれからというところだったので、再度の活動休止には戸惑いと落胆を覚えたのは確かです。しかし、日本でも、他国でも同様に困難を経験し、工夫をされている方々にならい、私たちもまた次の再開時期に向けて、今できることに取り組んでまいります。

1月18日発表の感染者数(国立Covit19情報センターより引用)
1日の感染者数  369人
累計の感染者数 12,423人(直近1か月 7,621人)
死亡者数 70人
回復者数 9,206人
治療中 3,147人